酒場物語

 

 

 

「酒場物語」

投稿します。

 

 

 

 

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女は俯き 爪を噛む

名前はナミだと 呟いた

背中に不幸の 色を背負い(しょい)

なんでもないよに 笑ってた

場末酒場の 一コマか

 

 

男は女が 気にかかり

あれこれ尋ねて みるけれど

あたしの生い立ち 忘れたと

遠くを見つめて 目を閉じる

場末酒場の 夜(よ)は更けて

 

 

女の幸せ どこにある

一緒に探して みないかと

誘えば手を振り 溜め息を

どうでもいいのと 酒をつぐ

場末酒場の 戯れ言か

 

 

男はおんなじ 匂いだと

女の運命(さだめ)を 嗅いでいる

出会いと別れを 繰り返し

この先咲くのか 咲かぬのか

場末酒場の 物語

 

 

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