「夢幻泡影」
投稿します。
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身体繋げて 男と女
喘ぎながらも 爪痕たてる
椿一輪 花瓶に映(は)えて
あかり仄かに 床の間揺れる
あゝ欲が引いたら 戯れ言(ざれごと)泡に
情も夜明けに 儚く絶える
事のあとには 事のあとには
夢幻泡影
肌の交わり 男と女
愛が炙(あぶ)られ 貪るふたり
蕩け弾(はじ)けて たかぶり沈み
腕の枕で いつしか眠る
あゝ色が醒めれば 微睡み覚え
熱も余韻も 気持ちも逃げる
事のあとには 事のあとには
夢幻泡影