「ひとり夜咄」
投稿します。
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曇り硝子に 指で書く
好きと書いては すぐに消す
忘れられない 別れても
未練ばかりが 押し寄せる
尽くして 飽きられ 捨てられた
さびしい女の 夜咄ね
紅を薄っすら 引いてみる
髪のほつれを 気にしてる
みせる相手も いないのに
馬鹿なことねと 苦笑う
冷たく 背を向け 捨てられた
切ない女の 夜咄ね
心細くて 眠れない
泣けば枕が 濡れていく
せめても一度 抱きしめて
過去を引きずる 女々しさか
愛して 疎まれ 捨てられた
かなしい女の 夜咄ね