「哀歌・女郎花(おみなえし)」
投稿します。
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一夜限りの お付き合い
それがわたしの 勤めです
破れ行燈(あんどん) 三畳間
瓶に一輪 紅い花
あんた待ちます 尽くします
こんな生業(なりわい) 恨んでも
仕方ないわと 独り言
抱いてください 好きなだけ
朝になったら また他人
襦袢直して 見送るわ
髪のほつれげ そっと撫で
惰性覚えて なんとする
秋の侘しさ 身を捩り
ヨガリ声まで 哀れ色
あんた惚れます 束の間は