「酔うほどに」
投稿します。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
徳利三本 からにして
ふっと溜め息 壁に吐く
思い出すのさ あの頃を
ふたり暮らした あの頃を
嗚呼 酔うほどに 酔うほどに
煙草ばかりが 増えてくる
煙り追いかけ 苦笑い
何処でどうして いるのやら
細いうなじの あのひとは
嗚呼 酔うほどに 酔うほどに
明日はあるやら 過去はある
なんで捨てたか 別れたか
詫びる言葉も ないけれど
好きと聞こえた 空耳か
嗚呼 酔うほどに 酔うほどに
夜は更けゆく しんしんと
酒に未練を 流し込む
曇りガラスは 雪のせい
胸に積もるは 侘しさか
嗚呼 酔うほどに 酔うほどに