昭和物語

 

 

 

「昭和物語」

投稿します。

 

 

 

 

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狭いアパート   四角い炬燵(こたつ)
裸電球   破れた襖(ふすま)
たまの休みは   真冬の雨か
ああ   あんたとあたし   男と女
見栄もなければ   意地もない
似た者同士が   寄り添って
雨のしずくを   数えてる

 

 

 

お腹すいたね   食パン焼くわ
ジャムがないから   お砂糖かける
これで結構   幸せなのね
ああ   あんたとあたし   男と女
路面電車の   走る音
かすかに揺れてる   窓ガラス
夜がゆっくり   更けていく

 

 

 

トランジスタの   ラジオをつける
弱い電波に   雑音混じり
天気予報も   長雨告げる
ああ   あんたとあたし   男と女
ずっとこうして   ふたりきり
身体(からだ)をあわせりゃ   寒くない
あすの朝まで   抱きあうの

 

 

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